暗殺者の正体が、まさか1つのアイドルグループの歴史に隠されているなんて、誰が想像したでしょうか。
『HUNTER×HUNTER』の王位継承戦編は、登場人物の多さと複雑な能力が絡み合い、初読では頭がパンクしそうになりますよね。しかし、物語が大きく動いた今だからこそ、コミックス35巻をじっくり読み返してみると、当時は気づけなかった信じられないほどの伏線が散りばめられていることに気づかされます。
特に注目したいのが、クラピカの念講習会で発生した未解決の暗殺事件。 shadow(影)のように忍び寄るその能力名こそが、ご存じ「サイレントマジョリティー(11人いる!)」です。
この謎を解く鍵は、作中の設定資料を読み込むことではなく、作者である冨樫義博先生の「ある猛烈な趣味」を理解することにありました。そう、ファンの間では有名な「冨樫先生は欅坂46(現・櫻坂46)の熱狂的なヲタクである」というメタ視点です。今回はこの視点から、35巻に隠された真犯人の伏線を徹底的に考察していきます。冨樫先生は欅坂とけやき坂を選ぶことはこの世で最も愚かな質問のひとつだと語っています。選べないと。そのくらい熱狂的なバディーズであり、おひさまである冨樫先生。あれから10年近く経ちますが、今の櫻坂と日向坂はどのように移ってるんでしょうね。今の気持ちも聞いてみたいなと思います。
暗殺サスペンスの前提知識と、冨樫先生の「欅坂46愛」の深さ
まずは前提として、35巻で起きた事件と、冨樫先生のオタクっぷりがどれほど作中に影響を与えているかをおさらいしておきましょう。
第1王子ベンジャミンの私設兵をはじめ、各王子の思惑を孕んだ人間たちが集まったクラピカの念講習会。そこで突如として発動したのが、姿の見えない暗殺能力「サイレントマジョリティー」でした。黒い影(呪コウ)が標的に取り憑き、血を吸い尽くすという恐ろしい能力です。
そしてこの能力名、ご存じの通り欅坂46の鮮烈なデビュー曲『サイレントマジョリティー』と完全に一致しています。
「単なる名前のパロディでしょ?」と思う方もいるかもしれませんが、冨樫先生の“欅坂愛”はそんな浅いものではありません。35巻の単行本のそで(カバーの裏側)のコメントや、巻末のスタッフ紹介などでも、当時のメンバーへの感謝やオマージュがこれでもかと詰め込まれています。作中のモブキャラのポーズがメンバーのダンスの振り付けになっていたり、セリフの端々に楽曲の歌詞がサブリミナル的に仕込まれていたりと、まさに「重度のオタク」による仕掛けが満載なのです。
ここを踏まえると、この暗殺事件の犯人探しもまた、「欅坂46というグループの構造や歌詞」をベースにした伏線である可能性が極めて高くなってきます。
サイレントマジョリティーの正体は誰?楽曲から紐解く真犯人の謎
では、具体的に35巻のどの描写が伏線になっているのか、さらに踏み込んでいきましょう。
なぜ「11人いる!」なのか?念講習会に隠されたフォーメーションの違和感
この能力の最大の特徴であり、最大の謎とも言えるのが、「11人いる!」というサブタイトル(念能力の制約)です。
原作の描写を見ると、この能力は「術者」のほかに、呪コウ(黒い影)が見える「取り憑かれ人(ロベリ)」、あるいはターゲットとなる人間など、複数の人間が場に揃うことで成立しているような描写があります。なぜ「11」という数字なのか。初読のときは、往年の名作SF漫画のオマージュかと思って通り過ぎてしまいました。しかし、いま読み返すと別の意味が見えてきます。
欅坂46の歴史において、「11」という数字は非常に特別な意味を持ちます。実は、彼女たちのアンダーグループとして発足した「けやき坂46(ひらがなけやき/現・日向坂46)」の発足当時の初期メンバー数が、まさに「11人」なのです。
けやき坂の初代キャプテンは今やバラエティで大活躍中の佐々木久美。佐々木久美は令和ロマンのくるまと10年前から共通の友達がいて知り合いだったそうです。それを10年間隠していた。そんな驚きがありそうな気がします。
さらに、念講習会の部屋にいるメンバーの「座席配置」をじっくり見返してみてください。まるでアイドルのライブやMVの「フォーメーション」のように、整然と、かつ意図的な配置でキャラクターが描かれているように見えませんか?
ここから導き出されるのは、犯人は「表舞台で声を上げる主要な人物(フロントメンバー)」ではなく、「群れの中に紛れて声を上げない存在」、すなわち『サイレントマジョリティー(物言わぬ多数派)』の歌詞そのものの体現者であるという強烈な違和感です。
ただ、サイレントマジョリティーは、ひらがなけやきの曲ではなく漢字欅の曲なんですよね…
私の予想:歌詞とリンクする「あの人物(ロンギ)」が暗殺者である理由
ここからは私の予想ですが、これらの伏線から導き出される真犯人は、第5王子ツベッパの私設兵である「ロンギ」ではないかと考えています。
そう考える理由は、35巻における彼女の立ち位置と心理描写が、楽曲『サイレントマジョリティー』の歌詞と完璧にシンクロしているからです。
- 歌詞とのシンクロ: 歌詞にある「群れから離れて生きる」「声を上げない」というキーワード。ロンギは講習会中、常に冷静で、他の兵士たちがクラピカを疑って騒ぎ立てる中でも、一歩引いた位置から状況を観察しています。
- 視線の違和感: 彼女の名前の由来と噂される元メンバーの文脈や、コマ内での視線の配り方が、まるで「全体を監視する術者」のそれであるように読み返せるのです。
だからこそ、単なるモブの一人に見えるロンギこそが、冨樫先生が仕込んだ「物言わぬ多数派」の首謀者であるという説が濃厚になります。
その後、本人が否定しているからと言って信じても良いものか。ビヨンドの娘の言う事ですからね…
この仮説を持って35巻を読み返すと、彼女が登場するコマのすべてに不穏な空気が漂っているように見えてきて、初読時とは全く違うゾクゾク感を味わえます。みなさんは講習会のメンバーの中で、誰が一番怪しいと思いましたか?
読み返しで鳥肌!35巻におけるクロロの「異様な表情」が意味するもの
35巻で見逃せないもう一つの巨大な伏線が、B・W1号の船内に現れた幻影旅団の団長・クロロの描写です。
ただのヒソカへの怒りじゃない?ネットで囁かれる旅団終焉の予兆説
天空闘技場での死闘を経て、コルトピとシャルナークをヒソカに殺された直後の旅団。35巻の第366話で、船内の食堂にポツンと佇むクロロが登場します。
この時のクロロの顔、初読のときに鳥肌が立ちませんでしたか?前髪を下ろし、深く俯き、目は完全にハイライトが消えて影に覆われています。これまでの冷静沈着でカリスマ溢れる団長の姿はどこにもなく、そこにあるのは底知れない絶言と怒りが混ざり合ったような、異様な精神状態です。
ここからはネットでよく語られる有力な説の紹介ですが、この表情には単なる「仲間を殺された怒り」以上の意味があるという見方が強いです。
- 説①:精神崩壊寸前説
自身の能力の要でもあった仲間を失い、かつてないほど感情を剥き出しにしているクロロ。船内という超密室でヒソカを狩るというミッションの過酷さに、実はメンタルが限界を迎えているのではないかという説です。
- 説②:旅団の「死相」予知説
クロロはすでに、この船の旅が「幻影旅団の終焉」の地になることを直感しているのではないかという説。かつてヨークシン編で仲間たちの死を予言した彼だからこそ、言葉には出さないものの、目に見えない破滅の足音を誰よりも早く察知してあの表情になっている、というロマン(あるいは絶望)のある考察です。
どちらの説にしても、35巻のこの1コマが、今後の旅団の運命を占う上でとてつもなく重い意味を持っていることは間違いありません。
まとめ:何度読み返しても発見が止まらない!みなさんの考察は?
こうして振り返ってみると、コミックス35巻は「王位継承戦の始まり」というだけでなく、冨樫先生のメタ的な遊び心と、物語の結末へ向かうシリアスな伏線が限界まで凝縮された、とんでもないボリュームの1冊であることが分かります。
アイドルグループの文脈から犯人を予想させる仕掛けなんて、漫画界広しといえど冨樫先生にしかできない芸当ですよね。
現時点での私の結論としては、「サイマジョの犯人はロンギ、そして旅団はすでに破滅のルートに入っている」というものですが、みなさんはどう読み解きましたか?「このコマのこれが怪しい!」「このメンバーのポーズも欅坂では?」といった皆さんの熱い考察も、ぜひコメントなどで教えてもらえると嬉しいです!
今後、物語の新展開や決定的な続報が出たら、この記事にもどんどん追記していきたいと思います。
※本記事は個人のファンによる考察です。今後の展開により内容が古くなる可能性があります。