2026年7月31日金曜日

ハンターハンター415話、ヒュリコフの沈黙が引っかかって眠れなかった


415話を読み終わってからしばらくスマホの画面を見つめたまま固まってしまいました。ヒュリコフが2ヶ月も前から自分の呪いを知っていた——この情報量、消化しきれていない人も多いんじゃないでしょうか。僕もその一人です。

なんというか、判明したことが多すぎて、逆に「一番大事なのはどれだろう」と整理したくなる回でした。今回はそんな415話を、僕なりに一つずつ噛み砕きながら書いていこうと思います。

※本記事は原作のネタバレを含みます。

この記事では、415話で明らかになった事実を整理したうえで、特に気になった謎について僕なりの考察を添えていきます。読み終わる頃には、たぶんあなたも「あれ、これもう一回読み返したい」ってなるはずです。

415話は「2ヶ月前」と「現在」、2つの時間軸で進んでいる

まず全体の構成から整理しておきます。415話は大きく分けて、出航2ヶ月前(壺中卵の儀の直後)のヒュリコフの回想パートと、現在12日目——特殊戒厳令発令——の各王子陣営の動向パートの、2つの時間軸を行き来する作りになっています。

この構成自体、冷静に考えるとちょっと不穏です。過去パートで「実は知っていた」という事実を積み上げておいて、現在パートで「でも報告していない」という違和感を突きつけてくる。読んでいる間は気づかなかったんですが、あとから振り返ると結構意地悪な作りだなと思いました。

【事実】ヒュリコフは自分の呪いを2ヶ月前から知っていた

ここが今回いちばん衝撃だった部分です。ヒュリコフは自身の念能力——解析系のPC型能力「コンボマスター」を使って、自分に強力な「ソエモノの呪い」がかけられていることを把握していました。しかも、自分と同じ攻撃を受けている人物がもう一人いることまで分かっていたそうです。

さらに、ヒュリコフ自身もビヨンドが自分の実の親であることを知っていて、本人に直接電話をかけています。この時点で、彼が単なる「巻き込まれた被害者」ではなく、かなりの情報を握った状態で動いていたことが分かります。

呪いそのものについても、解析に1年、解毒剤の作成には2年かかるという、継承戦にはまったく間に合わない規模のものだと明かされました。つまりヒュリコフは、自分がもう「詰んでいる」ことを分かった上で船に乗っていた、ということになります。ここ、何度読んでもゾッとします。

あと地味に見逃せないのが、この会話の中でベンジャミンが「謝肉祭」に参加していないという事実がビヨンドの口から出てきた点です。単なる小ネタに見えて、後々効いてきそうな気がしています。


【事実】特殊戒厳令下、各王子陣営はこう動いていた

現在パートの動きも一気に整理しておきます。

  • クラピカ・オイト陣営:富裕層向け宅配サービス「ヨロズヤ」を使い、大和文字(ひらがな・カタカナ・漢字モチーフ)による暗号手紙を外部の妹に向けて送った
  • その後バビマイナから、ワブル王子は「処分保留」として1014号室からの外出を禁じられた
  • 第3王子チョウライは行方不明
  • 第4王子ツェリードニヒは目を閉じて絶(あるいは未来予知)の状態で待機中
  • 第6王子タイソンは国王軍を従えて移動
  • 第7王子ルズールスは警護の「ライス」と共に行方不明
  • 第13王子マラヤム陣営(ビスケ達)は別空間での籠城を決定

こうして並べてみると、動いている陣営とほぼ止まっている陣営がくっきり分かれていて、次にどこが動くかで一気に流れが変わりそうな気配を感じます。


なぜヒュリコフはベンジャミンに報告しなかったのか

ここからは考察パートです。今回いちばん引っかかっているのがこれです。ヒュリコフは2ヶ月も前から自分が「ソエモノの爆弾」だと知っていたのに、主君であるベンジャミンに一切報告していません。もし報告していれば、ベンジャミンはヒュリコフを船に乗せない、あるいは念獣対策を取るなど、何かしら手を打てたはずです。それをしなかった、というのがどうにも不自然に感じます。

考えられる説はいくつかあると思っていて、

一つは「情報がまだ不確定な段階で伝えて、陣営内を混乱させるのを避けた」という説。

もう一つは「ソエモノが複数いることまでは把握しきれておらず、報告の優先度を見誤った」という説です。

ただ僕は、これだけでは説明しきれない気もしていて、ヒュリコフが何らかの形で裏切っている、あるいは操作されている可能性も、正直まだ捨てきれていません。これは根拠ではなく期待に近いですが、この沈黙にはもっと重い理由がある気がしてなりません。あと今のヒュリコフはキャラが違いすぎて違和感が否めません。


ルズールスと「ライス」失踪、人格交換説について

もう一つ気になっているのが、第7王子ルズールスが第2王妃所属兵の「ライス」と共に消えた件です。以前、ハルケンブルグの能力によって「シカク」が自害した事件がありましたが、その際インターホン越しに対応していたのが「ライス」でした。

この時ハルケンブルグ陣営が能力を放ち、ライスの人格をハルケンブルグ陣営の誰かと交換していたのではないか、という説がかなり有力視されています。もしこれが正しいなら、共に姿を消したルズールス自身も、すでにハルケンブルグ陣営に乗っ取られている可能性があるわけで……これが事実なら、今後の展開の火種になるのは間違いなさそうです。個人的にはこの説、かなり筋が通っていると感じています。


バビマイナは何を隠しているのか

バビマイナの行動にも違和感があります。オイトたちに「処分保留で部屋に拘留」と告げていますが、ベンジャミンは毒に侵されて余命わずかな状態で、一刻も早く邪魔な王子を始末したいはずです。それなのに、ワブルをただ部屋に留め置くだけというのは、あまりにも悠長すぎる対応に見えます。

ここから考えられるのは、バビマイナが1014号室にいるワブルが「偽物」であることをすでに知っていながら、その事実をベンジャミンに報告していない——つまり嘘をついているのではないか、という線です。ベンジャミンは特殊戒厳令後に「残る王子は4人」と発言していて、この4人にワブルは含まれていないと見られています。だとすると、バビマイナがあえて偽ワブルの存在を隠すことで、本物のワブルを守ろうとしている可能性も考えられます。ベンジャミンに従うふりをしながら、実は独自の思惑で動いている——そう考えると、バビマイナというキャラクターの見え方が結構変わってくる気がします。でもなぁ。冨樫先生は、こいついいやつじゃんって感情移入した頃に裏切らせるかコロされちゃうんだよなぁ。


継承戦の本当のゴールと、早すぎる特殊戒厳令

もう一つ大きな事実として、ビヨンドの口から継承戦のゴールについての説明がありました。ゴール自体は複数あるものの、ホイコロ一族が繁栄し守護霊獣の加護を受け継ぐための条件は「たった1人が生き残ること」ただ一つである、と明言されています。これはクラピカが以前から立てていた推測を裏付ける形になりました。

そしてクラピカ自身、「いくらなんでも特殊戒厳令の発令が早すぎる」という疑念を抱いています。ベンジャミンが毒で焦っているという表向きの理由だけでは説明がつかず、ウンマ王妃やビヨンド、あるいはハルケンブルグの狙いなど、誰かの思惑の上でこの状況が意図的に作られているのではないか——これはまだ想像でしかありませんが、この先クラピカ自身がその違和感に気づいていく展開になりそうな予感がしています。


まとめ

  • 【事実】ヒュリコフは2ヶ月前から自分のソエモノの呪いを把握しており、ビヨンドとも接触していた
  • 【事実】特殊戒厳令下、各王子陣営はそれぞれ独自の動きを見せている(行方不明・拘留・待機など状況はバラバラ)
  • 【事実】継承戦の勝利条件は「たった1人が生き残ること」であるとビヨンドが明言した
  • 【考察】ヒュリコフの沈黙には、単なる伝え損ねでは説明できない裏がある可能性
  • 【考察】ルズールスとライスの失踪は、ハルケンブルグ陣営による人格乗っ取りが絡んでいる可能性が高い
  • 【考察】バビマイナは偽ワブルの存在を把握しつつ隠蔽しており、独自の思惑で動いている可能性がある
  • 【注意】ここに書いた考察はあくまで現時点の情報から推測したものであり、今後の展開で覆る可能性があります

こうして書き出してみると、415話は「事実」の情報量がとにかく多い回でした。特にヒュリコフの件は、今後の展開次第でハンターハンター全体の見方が変わってきそうな気がしています。この続きについては、他の回の考察もあわせて読んでもらえると、話のつながりがもっと見えてくるはずです。

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